株式会社ROYAL YELLOW HLDがAI教育事業に取り組む理由
生成AIの普及によって、文章作成や情報収集、資料作成など、さまざまな業務でAIを活用できるようになりました。
一方で、AIの使い方を学んだものの、実際の仕事では十分に活用できていない人もいます。
また、AIに質問すれば簡単に答えが得られるようになったからこそ、人間自身が考える機会が減ってしまうのではないかという懸念もあります。
株式会社ROYAL YELLOW HLDでは、こうした課題に向き合うため、AIを使いこなすための思考力を重視したAIスクール「THE MONOLITH」を立ち上げました。
本記事では、当社がAI教育事業に取り組む理由と、THE MONOLITHの教育設計、事業を通じて大切にしている考え方について紹介します。
AI教育事業(THE MONOLITH)について

THE MONOLITHは、AIを使いこなすための思考力を鍛えるAIスクールです。
特定のAIの操作方法だけを覚えるのではなく、自分で課題を発見し、AIを活用して解決するための能力を養うことを目指しています。
AIをあまり使っていない方から、AIを使っているものの仕事で十分に活用できていないビジネスパーソンまで、幅広い方を対象としています。
カリキュラムは全6章・40ミッションで構成。受講者は動画を視聴して知識を覚えるだけでなく、物語の主人公としてミッションに挑戦します。
学習の難易度はあえて高く設定していますが、採点AI「モノリスの審判」、MONOLITH AIとの壁打ち、3段階のヒント、フィードバックなどで学習を支える仕組みです。
この学習の過程で、自分の仕事や課題を細かく分解し、AIに何を、どのように指示すればよいのかを考える力を身につけていきます。
では、なぜTHE MONOLITHでは、AIツールの操作方法だけでなく、思考力を鍛えることを重視しているのでしょうか。
※挑戦できるミッション数はプランによってベーシック 24=第3章まで/スタンダード 32=第4章まで/エリート 40=第5章までと異なります。
株式会社ROYAL YELLOW HLDがAI教育事業に取り組む理由
当社がAI教育事業に取り組む背景には、以下2つの問題意識があります。
- AIを学んだのに、仕事では使えない
- AIを使うほど思考力が落ちていくのではないか
AIを学んだのに、仕事では使えない
当社では、THE MONOLITHを開発する以前から、グループ内で10回以上のAI研修を実施してきました。

そこで見えてきたのが、受講者が教わったプロンプトをコピーするだけになってしまうという課題です。
教わったプロンプトをそのまま入力すれば、AIから回答を得られます。しかし、実際の仕事では、研修とまったく同じ状況や課題が出てくるとは限りません。
たとえば、営業資料を作成する場合でも、顧客が抱えている課題や提案する商品の特徴、資料を作る目的によって、必要な情報や指示内容は変わります。
プロンプトをコピーするだけでは、こうした状況の違いに対応することが難しいのです。
その結果「AIの使い方は覚えたけれど、仕事に活かしきれていない」といった状態になってしまいます。

せっかくAIについて学んでも、実務に応用できなければ、結局これまでの仕事のやり方に戻ってしまうかもしれません。
だからこそ、当社が重要だと考えているのは、プロンプトを覚えることではなく、自分の仕事をAIに任せられる形まで分解する力です。
AIを使うほど思考力が落ちていくのではないか
AIに頼りすぎると、人間自身が考える機会を減らしてしまうのではないかという問題意識もあります。
AIが便利になればなるほど、自分で深く考えなくても、ある程度の成果物を比較的短時間で作れる場面が増えてきます。
そうすると、本来は人間が行うべき判断や思考までAIに依存することになり、人が考える機会が減る可能性があるでしょう。
その結果、思考力の低下につながりかねないと、当社は考えています。
AI活用では、AIに答えを出してもらうことと、自分で考えることを区別することが大切です。
当社では、この考え方を大切にし、THE MONOLITHの教育の中心に思考力を鍛える仕組みを取り入れています。
THE MONOLITHの思考力を鍛える設計ポイント
THE MONOLITHは「AIを学んでも仕事で使えない」「AIに頼りきりになって自分で考えなくなる」という課題に向き合うために設計しました。
ここでは、思考力を鍛えるために取り入れている3つの設計ポイントを紹介します。
- 「考えることをやめて」滅んだ世界を舞台にしている
- 段階的な学習カリキュラムで思考力を鍛える
- AIによる採点とフィードバックで試行錯誤を繰り返す
「考えることをやめて」滅んだ世界を舞台にしている
THE MONOLITHでは、受講者が物語の主人公となり、さまざまなミッションに挑戦するストーリー形式を採用しています。
物語の舞台は、「人類は、戦争でもウイルスでもなく――『考えることをやめて』滅んだ」世界です。

この世界観には、AIがどれだけ進化しても、人間自身が考え続けることを怠ってはならないというメッセージが込められています。
受講者は物語の主人公として、次々に現れるミッションに挑戦します。
そして、今どのような状況なのか、何が問題なのか、どのようにAIを活用すれば解決できるのかを自分で考えながら、ミッションをクリアしています。
このように、THE MONOLITHでは、思考力を鍛えるという学習テーマと物語の世界観を結びつけています。
段階的な学習カリキュラムで思考力を鍛える
THE MONOLITHでは、全6章のカリキュラムを通じて、AIの基礎から応用まで段階的に学習することが可能です。
概要は以下のとおりです。
- 第0章:チュートリアルでAIの凄さを体験する
- 第1章:AIの回答を疑い、正しく見抜くための力を身につける
- 第2章:AIにしてほしいことを整理し、正確な指示へ変換することを目指す
- 第3章:AIが目的に沿って動くための情報基盤を作る
- 第4章:AIエージェントや自動化ツールで業務を仕組み化していく
- 第5章:複数のAIエージェントを統率し、連携させてひとつの仕事を完成させる

※第4章はスタンダードプラン以上、第5章はエリートプランのみで受講可能
このようにAIの回答の見抜き方から、指示の出し方、情報整理、業務の仕組み化、複数のAIエージェントの統率まで、段階的に学べることが特徴です。
思考力を養うことを受講者の努力だけに頼るのではなく、基礎から段階的に学べるカリキュラムを用意しています。
学習カリキュラムの詳細は、THE MONOLITHのnoteで紹介しているので、あわせてお読みください。
AIによる採点とフィードバックで試行錯誤を繰り返す
THE MONOLITHでは、カリキュラムの難易度をあえて高く設定していますが、受講者が試行錯誤を繰り返しながら学習を進められる仕組みを用意しています。
たとえば、THE MONOLITHでは、受講者が提出した回答やプロンプトを、採点AI「モノリスの審判」が評価します。
評価はS・A・B・C・D・E・Fの7段階で行われ、原則としてB評価以上を獲得すると、次のミッションへ進める仕組みです。

採点の根拠や改善点についてもフィードバックを受けられます。
受講者は、自分の回答のどこが不十分だったのかを確認し、改善方法を考えながら何度でも再挑戦できます。
また、行き詰まった場合には、MONOLITH AIとの壁打ちや3段階のヒントを利用できます。
ヒントには、次のような仕組みを設けています。
- Lv1:評価の減点なし
- Lv2:評価が1段階下がる
- Lv3:評価が2段階下がる
一方、MONOLITH AIとの壁打ちは、何度利用しても減点されません。

自分で考えてもわからない場合には、MONOLITH AIと壁打ちをして考えを整理し、解決方法を探せます。
大切にしているのは、最初から正解を出すことではなく、自分で考え、評価を受け、改善を繰り返す過程です。
こうした経験を積み重ねることで、AIの回答をそのまま受け入れるのではなく、自分で判断し、課題を解決する力を養います。
株式会社ROYAL YELLOW HLDがAI教育事業で大切にしていること
当社がAI教育事業を通じて目指しているのは、AIを活用して自分の仕事を改善し、課題を解決できる人材を育てることです。
そのために、当社では次の3つの考え方を大切にしています。
- AIを使える人ではなく、AIで課題を解決できる人を育てる
- 学んだ知識を実際の仕事で活かせる教育を提供する
- AIが進化しても学び続けられる人材を増やす
AIを使える人ではなく、AIで課題を解決できる人を育てる
THE MONOLITHは、AIスクールではありますが、AIの使い方よりも「AIで課題を解決できる人」を育てることを目指しています。
AIを使って回答を得られることと、AIを活用して仕事の課題を解決できることは異なるためです。
たとえば、AIを使えば営業資料を短時間で作成できます。
しかし、その資料が顧客の課題に合っていなければ、どれだけ見栄えがよくても成果につながるとは限りません。

重要なのは、何のために資料を作るのか、顧客は何を求めているのかを理解したうえでAIを活用することです。
場合によっては、資料を作るよりも、顧客へのヒアリングを優先したほうがよいかもしれません。
こうした判断は、AIの操作方法を覚えるだけでは身につきません。
仕事の目的を理解し、課題を発見し、解決方法を考える力が必要です。
そのため、当社では「AIを使える人」ではなく、「AIを使いこなし、課題を解決できる人」を育てることを目指しています。
学んだ知識を実際の仕事で活かせる教育を提供する
THE MONOLITHでは、学んだ内容を実務につなげることを重視しています。
たとえば、資料作成や情報収集、営業準備、データ集計など、日常の業務にはAIを活用できる場面が数多くあります。
ただし、どの仕事をどのAIに任せるのかは、業務内容や目的によって異なります。
そこで重要になるのが、自分の仕事を細かいタスクに分解することです。
どの作業に時間がかかっているのか、何をAIに任せられるのか、どこを人間が判断するべきなのかを整理する必要があります。
THE MONOLITHでは、こうした考え方を段階的に学べるカリキュラムを用意しています。

また、受講者自身の業務を学習の題材として持ち込み、AIへの指示や成果物について評価を受けられる仕組みも設けています。
知識を覚えるだけで終わらず、実際の仕事に応用できる能力を身につけてもらうことを大切にしています。
AIが進化しても学び続けられる人材を増やす
THE MONOLITHでは、AIが進化してモデルやツールが変わっても、学び続けられる人材を増やすことを目指しています。
AI分野では、新しい技術が次々に登場しており、現在使われているAIも、将来は操作方法や機能が大きく変わるかもしれません。
特定のAIの操作手順だけを覚えていても、技術の進化によって知識が古くなる可能性があります。
一方で、課題を発見する力や、必要な情報を整理する力、AIへの指示を設計する力などは、AIが変わっても応用しやすい能力です。
新しいAIが登場したときにも、自分の仕事のどの部分に使えるのかを考え、実際に試しながら活用方法を見つけられます。
だからこそ当社は、AIの操作方法だけでなく思考力を鍛えることも重視し、AIが進化しても、自分で仕事への活用方法を考えられる人材を育てることを目指しています。
まとめ|AI教育事業を通じて人と企業の可能性を広げていく
当社がAI教育事業に取り組む背景には、社内AI研修を通じて見えてきた「AIを学んでも仕事で使えない」という課題がありました。
また、AIの普及によって、人間が考える機会を減らしてしまうという問題意識もあります。
こうした課題に向き合うため、当社は思考力を鍛えることを目指したAIスクール「THE MONOLITH」を立ち上げました。
THE MONOLITHでは、物語形式の学習や段階的なカリキュラム、AIによる採点とフィードバックを通じて、自分で考えながら学べる環境を提供しています。

当社が目指しているのは、AIの操作方法を覚えるだけでなく、自分の仕事をAIに任せられる形まで分解し、課題を解決できる人材を育てることです。
今後もAI教育事業を通じて、人と企業が新しい技術を活かし、それぞれの可能性を広げられる環境づくりに取り組んでいきます。
THE MONOLITHの学習内容や特徴について詳しく知りたい方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
